ネズミ防除
ネズミの種類
日本には何十種類ものネズミがいますが、建物内で問題となる種類はわずか3種類です。
○ドブネズミ
環境適応力に優れ、現在では世界各地に分布している。
成熟すると体長が22㎝~26㎝になり、尾の長さはこれよりもやや短い。
垂直行動は得意ではないが、泳ぎは得意である。主に下水道に適応して生息している。
性質はどう猛で、食性は雑食性である。
○クマネズミ
全世界に広く分布し、日本ではドブネズミとともに家住性ネズミの代表種である。
ドブネズミよりもやや小型で、尾の長さがこれよりもやや長い。
都会のビルには多く見られ、屋内では比較的高い場所を活動する。
ドブネズミとは対照的に警戒心が強く、食性はどちらかといえば植物性をものを好む。
○ハツカネズミ
体長5~6㎝の小型のネズミで、全世界に分布。種子、穀類を好んで食べ、乾きに強い。
秋冬に民家等に侵入し、問題となることが多くある。
ネズミの被害
○経済被害
・食品・加工品・梱包材への食害、咬害
・電気配線の被害によるショート、停電、火災
○健康被害
・ネズミに寄生するイエダニ・ノミなどによる人への吸血
・食中毒の原因となる病原菌の媒介
○感覚被害
・ネズミの死骸腐乱における悪臭
・天井裏等の騒音による安眠障害
・見た目の不快感
ネズミ防除
建物内のネズミ防除は、まず侵入経路、生息・被害状況、外部の環境状況などを十分に調査することから始まります。
状況を把握したら、物理的防除・科学的防除・環境的防除を効果的に組み合わせて推し進めていきます。
1、物理的防除
粘着板、捕そ器を使った捕獲作業
2、科学的防除
殺そ剤、忌避剤の使用
3、環境的防除
食物(餌)の管理、通路・侵入口の遮断
ゴキブリ防除
屋内で見かけるゴキブリは「チャバネゴキブリ」、「クロゴキブリ」、「ワモンゴキブリ」、「ヤマトゴキブリ」の4種です。
○チャバネゴキブリ
体長:10~15㎜
体色:黄褐色
生息地域:日本国内/屋内
主な発生場所:飲食店、ホテル・病院等の厨房施設
○クロゴキブリ
体長:25~35㎜
体色:光沢のある黒褐色
生息地域:日本国内/屋内外
主な発生場所:一般住宅、ビル
○ワモンゴキブリ
体長:30~45㎜
体色:褐色
生息地域:東京以南
主な発生場所:下水道
○ヤマトゴキブリ
体長:20~25㎜
体色:黒褐色
生息地域:東北・関東・中部・近畿
主な発生場所:一般住宅、屋外
【ゴキブリの被害】
・食中毒等の病原菌の媒介
・見た目の不快感
・食品への異物混入
・糞や体臭などの悪臭
【ゴキブリ防除】
生命力の強いゴキブリを完全駆除するの非常に困難です。
ゴキブリの生態を熟知し、事前の調査をしっかり行い、最適な薬剤が的確に使用されてはじめて高い効果が得られます。
当社ではベイト工法やMC剤等の新しい工法や薬剤を用い、豊富な知識と経験に基づいて防除業務に取り組んでいます。
ダニ駆除
【ダニの種類】
ダニは一般家庭、施設の畳やカーペット、布団等のほこりのたまりやすい場所に多く生息し、かゆみを起こしたりアレルギーの原因となったりします。
特にイエダニ、ツメダニ、ヒョウヒダニは注意が必要です。
○イエダニ
体長1㎜位で、発生源はネズミの巣、ネズミの個体に付着。
吸血後は赤く腫れ、1週間ほどかゆみが続く。
○ヒョウヒダニ類
体長0.2㎜~0.4㎜ 刺すことはないが、喘息の原因物質(アレルゲン)となる。
フケや垢を餌とし、カーペットや布団、古い畳に多く見られる。
○コナダニ類
体長0.3~0.6㎜ 刺すことはないが、乾燥食品や畳に大量発生し、不快感を与える。
また、それを食べるツメダニを繁殖させる。
○ツメダニ類
体長0.8㎜位 体の柔らかい部分を刺咬し、激しい痒みを伴う。
発生源は主に絨毯、畳。
【ダニ駆除】
発生源が食品であれば速やかに処分する。動物(ネズミ、鳥)が発生源であれば巣の撤去・駆除を行います。
畳が発生源であれば、天日干しをしたり加熱処理をします。
室内に拡散生息しているものについては薬剤散布により駆除を行います。
ハチ駆除
【ハチ駆除】
ハチは群れを作り、刺激を受けると集団で襲ってくる習性を持っています。
攻撃的で毒性の強い種類もあり、刺されると激痛を伴って腫れ上がり、
場合によっては呼吸困難に陥ったり、アナフィラキシーショックをおこし死に至ることもあります。
特にスズメバチは危険ですので、発見したら絶対近寄らないようにしてください。
駆除作業は大変危険です。個人での駆除作業はおすすめできません。
当社では専門装備と豊富な経験を使って、安全かつ確実に巣の撤去を行います。
イタチ駆除
【イタチ駆除】
イタチは従来から日本に生息している「ニホンイタチ」と外来種である「チョウセンイタチ」に大きく分けられます。
肉食性の強い雑食で、主にネズミ、昆虫、果実等を食べています。
単独生活が基本で、育児もメスが単独で行います。
基本的に交尾は年に1回で1~7頭が生まれ、寿命は約2年程度です。
主に夜行性ですが、空腹時は昼間活動することもあります。
【イタチの被害】
・イタチは夜行性のため、夜中に天井裏や壁の中を移動するため、その物音が安眠の妨げとなります。
・イタチは縄張り意識が非常に強く天井裏の同じところに糞や尿をします。天井板にシミができたり、悪臭がしたりします。
・イタチに寄生したダニ・ノミなどがヒトへの吸血に発展します。
・イタチは雑食性であるため小動物などを食べます。持ち帰った小動物の死骸等が他の害虫の発生原因となります。
【イタチ駆除】
当社では捕獲、処理作業から2次被害対策(清掃・消毒)まで、経験豊富な有資格者が安全かつ確実に実施します。
シロアリ駆除
【シロアリの種類】
●シロアリは、名前や形がアリに似ていますが、アリの仲間ではありません。
世界中で2000種以上が発見され、国内では20種程いるといわれています。
国内で家屋を加害するシロアリのほとんどがヤマトシロアリとイエシロアリです。
また、近年外来種であるアメリカカンザイシロアリの被害も少しずつ広がっています。
○ヤマトシロアリとイエシロアリの違い
【シロアリ被害例】
シロアリの被害は建物の外側からは発見しにくく、気づかないまま被害が進行し、建物の倒壊までいたることもあります。
【シロアリ発見のポイント】
○羽アリがいっせいに飛び出した。
4月から7月にかけて羽アリがいっせいに飛び出せば、そこには確実にシロアリが潜んでいます。
イエシロアの羽アリ
イエシロアの羽アリ
○蟻道や蟻土がある。
建物の基礎や束石に蟻道(アリの通り道)や蟻土がついていれば、確実にシロアリが潜んでいます。
○空洞音がする。
シロアリの被害が進むと、壁の中や柱などの木材内部が空洞になりますので、表面をたたいて音を確かめましょう。
○建物の異常が見られる。
床がブカブカしたり、引き戸の建て付けが悪くなったりしたら、シロアリの被害が進んでいる可能性があります。
【シロアリ防除】
新築から5年以上経過している木造建築物は予防処置・対策が必要です。
下記のような防除工事を行うことで大切な住まいを守ります。
木部処理
土台・束柱等に木部処理薬剤を吹き付けます。
土壌処理
土間に土壌処理薬剤を散布します。
被害部の処理
被害部付近は重点的に穿孔し、薬剤を注入します。
注入後は穿孔した孔を木栓で修復します。
玄関廻り・浴室の処理
床下から薬剤処理できない浴室・玄関等は、床・壁を穿孔し薬剤を注入します。
注入後はセメント、シリコン等で修復します。
ハト対策
ハト対策
現在、都市化の進行により居場所をなくした鳥たちが、ビルや住居に住み着くようになり、
糞をまき散らして壁面を汚したり、悪臭がするなどの被害が増加しています。
また、鳥の糞に含まれる病原菌による健康被害も報告されています。
当社ではこういった被害を防止するために、各種資材と防除法で対応しております。
○ネット設置
ネットを設置することで鳥の侵入を防いだり、降り立つ場所をなくします。
空間を完全に塞ぐのでいちばん確実な方法です。
○ピン状防止器設置
ステンレス製の剣山型資材を設置することで、鳥がとまれなくなります。
○忌避剤処理
ジェル状の忌避剤を塗布または設置することで鳥に不快感を与え、次第に近寄らないようにします。